さび病

夏の終わり頃になるとハワイでは『さび病(RUST)』が一気に増えます。気温が高く湿気が多かったり、プルメリアの葉がたくさん茂り風通しが少し悪くなるのも一因だと思います。『さび病』はオレンジ色の小さな粒状の粉が葉の裏についているように見えます。

ただ、これによってプルメリアが枯れる事はまずありません。葉が枯れ落ちたりして成長を妨げる可能性はありますが、薬剤を使用したりする必要はありません。プルメリアは冬に葉を落としますし、特に鉢植えでは、見つけたら早めに葉を取っておけば全体に広がる事はないと思います。



さび病の原因:
さび病を引き起こす菌には同じ種類の植物体上で生活を繰り返す「同種寄生菌」と2種類の植物の間で交互に生活する「異種寄生菌」があります。冬に枯れる植物に寄生する「同種寄生菌」は、被害植物体上で越冬し、「異種寄生菌」は冬の間は『中間宿主』と呼ばれる別の種類の植物体上で越冬し、それぞれ発生源となります。
参照:住友化学園芸


なぜかさび病が発生していると、他の害虫がよってきません。プルメリアによくある「ホワイトフライ」や「ハダニ」等も見かけません。何事にも良い点と悪い点があります。微妙なバランスで成り立っているのだな〜と思います。

そんな中『さび病」が発生しない(もしくは発生しにくい)プルメリアがいくつか存在します。

例えばこのISABELLA(イザベラ)。幅広の大きい葉が美しい、原種のプルメリアです。何が違うのかわかりませんが、さび病を寄せ付けません。面白いですね。