水栽培の根

植えてあげようと思いつつ、忙しく放っておいたら、根はこんなに伸びてしまいました。


比べるものがあれば良かったけれど、お水で育った根は、土で育てたものより、太く白いです。モヤシみたいな状態ですね。


これは【主根】といってまっすぐ伸びる根です。種から育てたプルメリアが強いのはこの根があるからです。苗木として育てるプルメリアの根にはこの中央から真っすぐ伸びる根はありません。

根の先端の半透明に見える部分は【根冠】といいます。 Root Capという名の通り根の先端を覆い、生長点を保護する組織です。特に細胞分裂の盛んな部分みたいです。この後ヨコから細い根が伸びて来ます。

本当は乾燥した種が膨らんで少しだけ根が見えた状態で植えた方が良いと思うのですが、遅ればせながらも植えました。


なぜ、あまり長期間に渡り水で育てない方が良いかと言うと、水栽培で育った根と、土で育つ根は違うという事です。今までは水に困る事がない状態で育ってきた所に、突然土に植えるという事は、完全に育て方を変えるという事です。水の環境に馴染んだ根は土への環境の変化になじめずに根が育たたず枯れる事もあります。


対策としては、ピートモスを多めにして、水分をよく含む土で育てます。私は通常は乾きやすいパーライトが多めの土で育てているのですが、いつもどおりだと、環境の変化が大きく負担が大きすぎると判断しました。


ちゃんと馴染んでね!