Bali Whirl & King Kalakaua

今日は黄色と白いプルメリアのご紹介。

 Bali Whirl(バリウィール)はプルメリアでは珍しい花弁がダブルのもの。プルメリアの花弁は通常5枚ですが、これは花びらが10枚もあります。たまにプルメリアを育てていると、花弁の枚数が多かったり(6枚とか7枚)少なかったり(4枚)する事は良くある事ではありますが、これはれっきとした花びらが10枚の品種。ちょっと変わったプルメリアを育てたい人におすすめです。香りはCeladineと似てとても強く、育てやすい強健種です。


King Kalakaua(キングカラカウア)は形が美しい白花プルメリア。写真ではサイズ感が分かりにくいですが、花径は4cmくらいでとっても小さいんです。かわいらしいでしょ。プルメリアらしい整った形に真っ白な花弁と中央の黄色がとてもきれいです。これも育てやすいのでおすすめ。長年愛されているプルメリアです。ガーデニアに似た香り。


歴史好きの人はこれを機にハワイ王朝7代目の王様『キングカラカウア』について調べてみても楽しいと思いますよ。キングカラカウアはハワイの文化を残す為に尽力した王様でもあります。ハワイ語が禁止されていたり、フラを踊る事さえも禁じられていた時代がありました。そのフラを復活させたのはキングカラカウアです。また、日本にとっても歴史が深い人物です。当時のハワイの閣僚(1881年頃)は白人によって構成されていました。欧米の侵略に危機感を覚えたのでしょうか....より親しみをアジアに持ってくれたのでしょうか....カラカウア王は明治天皇に明治天皇の甥との縁談を持ちかけたのです。それは実現しなかったのですが、その後日本からはさとうきび畑の労働力としてハワイにたくさんの日本人が移民として移り住みました。

私が通っているハワイの農場はノースショアといって、サトウキビ畑があって沢山の日本人が移住した場所でもあります。実はプルメリア農場の丘を登って行く途中にもお墓があって、そのお墓はまさに石が積み上げられていて石に名前が彫られている「日本式」のお墓。たまにそこのお墓によって、色々苦労があったであろう日本人の祖先に手を合わせに行きます。

そう、ノースショアは日系人の街なのです!どうりで落ちつくと思った....。

話しは変わるけれど、JL農場のアシスタント「カーラ」も日本語しゃべれないけど、日系4世。御両親にもお会いしましたが完全に日本人のルーツです。名前はKOCHI。「コチ」って発音しているけれど、私は絶対に「高知」からの移民でファミリーネームをKOCHIにしたんだと思う(今度聞いてみよう)。私の母方のルーツは高知県の土佐なので、ちょっと親近感あるちや。