もう一人の師匠

PU PRESSを無事印刷屋さんにまわして今日は少しほっとしています。(....昼間からビール飲みたいくらいの開放感♡)

マットさんからものすごく立派なデラウエアをいただきました。このデラウエアは長野の農場試験場で研究されたものだそうです。こんなに粒が大きく奥までしっかり実がついていて、ものすごく甘い!!今まで食べていたデラウエアはなんだったんだろう...と思うくらいです。この品種改良に携わったのはマットさんのお父様。
植物学者です。

マットさんは私の所属するクリエイティブ・エージェントの社長さんでもありますが、プルメリア・ユニバーシティを支えてくれているプロデューサーでもあります。仕事をしながらこの会を継続させてくれているのもマットさんの理解のおかげです。

私が植物に興味を持ったのと、マットさんのお父様が植物学者だったというのはただの偶然ですが、私にとってはとてもラッキーな出来事でした。植物学者の息子というのは、実験段階のすっぱいミニトマトとかいっぱい食べさせられて、今ではミニトマトが怖くて食べられなくなってしまったり、マイナス面もあるようですが....(今はもう甘くて美味しくなっていますよ!と言っても食べてくれないのが残念。)マットさんも小さい頃から植物と共に育っているので基本的な植物の知識がありました。

お父様は武川満夫さん。水耕栽培の権威です。植物を土を使わずに育てる研究をしていました。当初はずいぶん突拍子もない話しとされたらしいですが、その頃から食料危機などの将来を見据えて研究していたと言います。ロシアに行ったり、NASAにも招待されてフロリダへも行っていたそうです。その研究はハイポニカ社へ譲渡したそうですが、宇宙でも水耕栽培で稲を育てたりする時代が普通になりました。人類レベルのすばらしい貢献です。

前置きが長くなりましたが、PUの人工培養土もお父様の研究していたグラベルカルチャーがベースになっています。高熱で焼いた清潔な土を数種類混ぜ合わせてその植物に合ったベストな配合を作る方法です。現在ベースにしている「パーライト3:ピートモス1:バーミキューライト1」というのは色々試して自分で決めましたが、そもそも『人工培養土』という言葉もその時知らなかった私には目からウロコだったのは言うまでもありません。

PUの培養土は、グラベルカルチャーを学ぶ第一歩です。「人工培養土」と「水溶性肥料」を使って育てる方法は科学技術の一端でもあります。誰もがプルメリアを育てる事になるべく失敗しないように...。日本でも冬越しがしやすいように...。というのをベースに考えています。一度基本を学んでしまえば、あとは好きに色々自分で試してみるのは植物を育てる楽しみと奥深さでもあります!


すばらしくきれいなデラウエア
奥まで粒がぎっしり!一カ所に14粒も付いていた!