ハワイを作った人たち

定期的にハワイの品種にまつわる人物を調べている事を知ってジムさんが1925年出版のTHE BUILDERS OF HAWAII(ハワイを作った人々)という本を貸してくれました。

ドナルド・アンガスから贈られた95年前の貴重な文献です。


ドナルド・アンガスは資産家で美術収集家でもあり、ジムリトルをプルメリアの世界に引き込んだ人物でもあります。

Donald Angus Red

Donald Angus Red

ハワイは1959年に米国50番目の州となった最も新しい州ですが、それよりも前の1898年にハワイは米国の属領となっています。

1820年、最初のプロテスタント宣教師がハワイ島に上陸、後にホノルルに施設を建てて布教活動を展開しています。この本はこの頃のハワイの経済をほぼ支配していた米国からの入植者、ハワイ経済の発展と西洋化に寄与した人物です。

まずはANGUS(アンガス)の名前を探してみます。

ありました!

ドナルドアンガスの父親であるジョージ・アンガスを見つけました。文章中に息子ドナルドの名前もあります。父親は宣教師ではなく会社役員としてハワイに入植しています。ビジネスマンだったようです。



    GEORGE ANGUS



プルメリアの名前にはDAISY WILCOXや、植物学者であったKAUKA WILDERなどがありますが、WILCOXとWILDERの名前をいくつも見つけました。宣教師として古くからハワイに入植、多くの子孫は弁護士や政治家など様々です。


GEORGE WILCOX

JAMES WILDER / SAMUEL WILDER


ハワイ経済の発展に伴い西洋から入ってきた病気で、ハワイ先住民の多くの命が失われていまったり、ハワイの言葉や文化が失われるなど、ハワイアンにとっては暗い歴史の一部でもあると思います。

見逃せないのは1880年には一人も日本人の子供が学校にいなかったにも関わらず、1925年にはダントツの28,308人もの子供たちが学校に通っています。ハワイ近代の歴史には日系人が多く関わってくるのが見てとれます。

公立学校の生徒数 


ANGUS, WILCOX, WILDERの祖先を辿ってみました。
また、気になった人物を見つけたら更新します。