ヒレブラント博士

以前から気になっていた事があったので記載しておきます。

香りも良く、純白で美しい花を咲かせるシンガポールホワイト。見た目には一緒でも、ジムが東南アジアから持ち帰ったシンガポールはハワイのシンガポールと少し違うというのです。花や香りでは見分けが付きにくいけれど、枝の雰囲気とデコボコが違うらしいのです。




先日の原種の話しではありませんが、国ごとに個体差がでても、多少交配されていても不思議ではありません。

ハワイのプルメリアはヒレブラント博士が最初に持ち込んだとされています。フォスター植物園にはハワイ最古のイエロープルメリアがあります。1860年にプルメリアは持ち込まれたとされているので158年の巨木です。

ヒレブラント博士とはドイツ人医師で植物学者。現在のフォスター植物園はヒレブラント博士が1853年に王族から借りた土地に庭園を造ったのが始まりです。1871年、ヒレブランド夫妻はドイツに帰国することになり、フォスター夫妻に売却され、庭園はさらに敷地が拡張されます。そして1931年に市立植物園になりました。





先日、ハワイの古本屋さんでヒレブラント博士の伝記を見つけて購入しました。『ハワイの植物学のパイオニア ウィリアムヒレブラント博士 彼の人生と手紙』とても興味深いです。




HAWAII'S PIONEER BOTANIST
Dr. William Hillebrand
His Life & Letters

Ursula H. Meier著

2005年出版
Bishop Museum Press